科学と社会の接点を読む〜2026年3月8日版「科学のために立ち上がれ」——米国の研究者運動から日本が学ぶべきこと

2026年3月7日、米国で「Stand Up for Science」が全米53か所で一斉に集会を開きました。1日限りのデモとして始まったこの運動は、正式な非営利組織へと発展し、議会ロビー活動・SNS戦略・選挙運動まで戦術を多様化しています。翻って日本の研究者はSNS投稿にとどまりがちです。沈黙の構造的原因を解きほぐしながら、行動変容のヒントを探ります。
榎木英介(カセイケン代表) 2026.03.08
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 今回取り上げる記事は以下です。

 トランプ政権の科学軽視に抗議して発生した1日限りの運動、Standup For Scienceが、その後も活動を継続しています。2026年3月7日(この記事の発行日の1日前)に再び米国の科学者たちは再び街頭に出ました(公式ページ)。ワシントンD.C.、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ナッシュビル、アトランタ、オクラホマシティ、ピッツバーグ、シアトル、アルバカーキを含む25か所で大規模なデモが開催され、さらに約25の都市でも小規模な集会が行われました。

 主催者のコレット・デラワラ氏は「昨年は警告をしていた。科学の政治化、政治的介入と検閲、ワクチンと公衆衛生について懸念していた。そして私たちが警告したことのほぼすべてが現実になった」と語っています。

 STATにインタビュー記事が出ていましたが、この活動、次第に組織化し、多彩な活動をしています。

 多彩な戦術を用いていることは、note記事でも紹介したことがあります。一部ご紹介します。

たとえば、若手研究者を中心としたグループ「Stand Up for Science」は、議員にゴム製のアヒル(ヤブ医者の隠喩)を送りつけたり、ゲイ向け出会い系アプリに広告を出して民主党候補を支援したりと、かなり過激なパフォーマンスを行っている。これは日本では眉をひそめられるかもしれないが、注目を集めるという意味では強烈な一手だ。

https://note.com/enodon/n/nccd442e7a5d2

 ここに、日本の研究者コミュニティにとって重要な問いがあります。同じような状況が日本で起きたとき、研究者たちは何ができるのか——あるいは、なぜ何もできないのか。

有料部分では、この団体の活動を掘り下げてみたいと思います。日本の研究者の行動にも参考になるのではないかと思っています。

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